( 大黒柱は飼い犬以下 )  これでいいの?

温泉旅行に旅立った妻のメモ書きに「ワンちゃんの食事は台所に用意してあります。花に水をお願いします」とあった。私に対する伝言は全く無し。私(一応大黒柱且つ九州男児)は、料理はまったくしたことがない。小遣いもない。仕方がないのでカップラーメンにお湯を注いで侘びしく食べた。大切な飼い犬様は高級ドッグフードをペロリとお召し上がりになった。命令通りに可憐な顔した花さん達にも水を差し上げました。
帰宅した妻に一言。「私の餌はどこにあったの?」 「あら、何か食べなかったのでか」「カップラーメンを美味しくいただきましたけど」 「それじゃいいじゃないですか」
「ご主人様がカップラーメンでワンちゃんが高級肉というのは人種差別じゃないの」  「あなたは自分でできますけど、ワンちゃんや花は何もできないのですよ」      「私だって一緒なんだから、今後はせめてのり弁代として五百円置いていってくれない」 「わかりました」
という訳で今後一人取り残された哀れな下宿人(私)はのり弁にありつけることとなったのである。
一件落着、め で た し、め で た し。は ぁ ~?
写真は我が家のワンちゃんの「バロン」君です。