東北電力が出力1000キロワットを超える太陽光発電所「メガソーラー」を2020年度までに導入する

 出力1000キロワットを超える大規模太陽光発電所「メガソーラー」を2020年度までに導入する東北電力が、建設場所を青森、宮城、福島の3県とする方針を固めたことが23日、分かった。近く正式発表する。青森は八戸市の八戸火力発電所の敷地、宮城は七ケ浜町にある仙台火力発電所の敷地が有力。福島は南相馬市にある原町火力発電所の敷地などの候補地から選定する方向となっている。

 メガソーラー立地は東北で初めて。発電で二酸化炭素(CO2)を排出しない新エネルギー普及促進策の一環として、2009年度の着工を目指す。

 3カ所の出力を合わせて計約1万キロワットとし、年間の発電量は合わせて約1050万キロワット時となる。これは約3000世帯の年間電気使用量に相当し、CO2排出削減量は年間約5000トンを見込む。

 東北電力は昨年11月、社内に「低炭素社会検討委員会」を設置。建設場所について、日照時間が長い太平洋岸を中心に選定を進めてきた。

 電力会社10社でつくる電気事業連合会は、20年度までに全国の約30地点で14万キロワットの導入計画を掲げている。実現すれば約4万世帯の年間電気使用量を賄う発電能力となり、CO2排出量を年間約7万トン節減できる計算となる。各電力会社では関西、九州、東京、中部、四国の5電力が計8カ所、7万2000キロワット分の導入計画を発表している。