キャバクラに勤務していた女性約10人が22日、待遇改善を求め労働組合「キャバクラユニオン」を結成
金未払いや職場環境の改善を求めて、キャバクラで働く女性ら約10人が22日、労働組合「キャバクラユニオン」を設立し、厚生労働省で会見した。キャバクラの女性従業員でつくる労組は初めてという
キャバクラで働く女性への給与未払いや不当な罰金が深刻化しているとして、キャバクラに勤務していた女性約10人が22日、待遇改善を求め労働組合「キャバクラユニオン」を結成した。
ユニオンは東京の個人加盟労組「フリーター全般労組」の分会として発足。分会長で20代の桜井凛さん(仮名)が同日、厚生労働省で記者会見し「以前、勤めていた店は賃金の一部を支払ってくれず、男性店長から悪質なセクハラを受けた」と自分の体験を訴えた。キャバクラ嬢は若い女性の人気職業ともいわれるが、フリーター労組には今年に入って「辞めることを伝えた後、最後の1カ月の給料が支払われなかった」などといった相談が相次いでいる。
27日には賃金未払いなどの電話相談を受ける「キャバクラ労働相談ホットライン」を実施する。電話03(3373)0180。時間は正午〜午後10時。
キャバクラで働く女性たちが来月、賃上げや待遇改善を求めて初の労働組合を結成する。労組関係者が2日、明らかにした。
東京の個人加盟労組「フリーター全般労働組合」の分会として、来年1月に発足させる計画だという。
フリーター労組の鈴木剛(Takeshi Suzuki)執行委員によると、キャバクラ嬢は賃金未払いや顧客や雇用主からのセクハラを受けていると相談を寄せており、相談件数は景気の悪化に伴い増えているという。
中には、花の代金やヘアやメイクの料金を給料から天引きされ、給料を1円ももらえなかった場合もあった。
キャバクラ嬢は、華やかで給料の良い仕事としてテレビドラマなどで紹介されることが多い。しかし、鈴木氏によれば、そのイメージとは裏腹に、労働環境は無法地帯のままなのだという。
法外な罰金や、男性客の酒の注文に過度のノルマを課せられるなども起きている。また、男性客との「同伴」と呼ばれる、デートやホテルに行くサービスを強要された事例もあるという。
10代から20代のキャバクラ嬢たちは、過酷な職場環境や雇用主からの命令には従うしかないと信じ込まされている。しかし、闘うことができるのだと、鈴木氏は語った