マクドナルドがケンタッキーに挑戦状夏以降の看板商品として、チキンバーガーの新メニューを投入

日本マクドナルドは夏以降の看板商品として、チキンバーガーの新メニューを投入する。ハンバーガーやコーヒーに続く人気商品を売り出すことで、客層の拡大につなげる狙い。



 チキンを使ったファストフードライバルとなる日本ケンタッキー・フライド・チキンは「相乗効果が見込めるのではないか」(広報)と、激化する“チキン競争”を受けて立つ構えだ。



 日本マクドナルドは7月2日から「チキンバーガー ソルトレモン」(単品370〜390円)と、フライドチキン「ジューシーチキンセレクト」(2本入り190円)を、定番メニューとする。新バーガーは、薄い衣で揚げたレモン風味のチキンに、野菜やチーズなどを添えてはさんだ。このほか、別の新チキンバーガーを、7月中旬から約1カ月間の期間限定で提供する。



 原田泳幸会長兼社長は今月20日の発表会で「成長の原動力は客数の向上だ。新商品は新規顧客を招く機会につながる」と述べ、今回の新メニューを呼び水に、注力しているコーヒーなどの売り上げも伸ばしたい考えだ。



 こうしたファストフード最大手の攻勢に対し日本ケンタッキーは、「高タンパクカロリー食材のチキンに対する消費者の関心が高まり、業界が活性化するのではないか」と期待感を示す。



 今後、健康志向に配慮した新メニューなどの開発に力を入れながら、主な顧客層を若い女性に絞った新店舗を首都圏中心に展開するなどの取り組みで対抗する。