★ナチュラルさが魅力の女優 蒼井優さん

 ナチュラルな魅力で映画、ドラマ、CMに引っ張りだこの女優・蒼井優さん(21)が、23日に公開されるアニメ映画「鉄コン筋クリート」の少年シロ役で初めて声優に挑戦しています。女優と声優との違いや、仕事に対するスタンスなどを聞きました。
 あおい・ゆう 85年8月17日生まれ。福岡県出身。99年、ミュージカル「アニー」のポリー役でデビュー。映画「リリイ・シュシュのすべて」(01年)、「花とアリス」(04年)、「フラガール」(06年)、テレビドラマ「Dr.コトー診療所2006」(フジテレビ系)などに出演。07年春には出演映画「蟲師(むしし)」が公開。
 ――映画は、松本大洋さんの漫画が原作で、義理と人情と「ヤクザ」の街「宝町」を舞台に、二宮和也さんが声を演じる「クロ」と「シロ」の二人の少年を中心とした騒動を描く物語ですね。初の声優はいかがでした?
 分からないことが多くて、丸裸にされる感じで、久しぶりに出来ないということをさらけ出しました。
 ――女優と声優では役作りもちがう?
 キャラクターをつかむという意味では変わりはなかったんですが、お芝居の仕方や作業が全然違います。
 ――キャラの動きに合わせて録音したとか
 そうです。椅子の上で寝転がったり、座ったりしながら。
 ――シロはどういう役?
 本当にすてきなキャラクターで、魅力的すぎて、自分が声を乗せることでその魅力を失わないためには、どうすればいいかを考えていました。
 ――原作は読まれました?
 メッセージ性も強いし、登場人物すべてが何かを象徴している存在なんです。読んでて、面白かったです。
 ――また声優をしてみたい?
 お話をいただけるなら幸せなことです。声優か実写かは分けず、映画というくくりで選んでいきたいです。
 ――芸能界に入るきっかけはミュージカル「アニー」の出演ですよね。元々演技に興味があったの?
 全然。福岡の実家の近くでオーディションがあって、友達と有名な演出家の方を見に行こう、ということになって受けたんです。
 ――それで受かったんですよね
 4回落ちて5回目で受かったんです。オーディションで友達が出来て、会うために受け続けたんです。5年連続で受けたから、観念されたのかもしれません。
 ――その後、上京したんですね
 アニーのために上京して、終わったら帰る予定だったんですが、共演している友達と離れたくなくて、東京の事務所に入ってオーディションを受けることにしたんです。お芝居をするためじゃなくて友達に会うために。
 ――その後の活躍はすごいですね
 何でなんでしょうか。最初は半年ぐらいオーディションも落ちまくっていたんですけど、一つ決まると次々に決まるようになって。結局、中3で辞めるつもりが、少し「面白いかも」って思い始めて、高3になったら(福岡に)帰ろうって延ばしちゃったんです。そうしたらはまっちゃって抜けられなくなったんです。こんなはずじゃなかったのに(笑)
 ――25歳ぐらいになったらどんな役を演じたい?
 どうですかね。25歳となると、仕事をやっているかも分からないですよね。何してるんでしょうね。
 ――脚本書いたり、監督をしたりは?
 それはないですね。映画って、監督の哲学、頭の中をのぞかせてもらうことだと思うんです。私は、あまり自分のことを話すことが得意ではないし、自分の頭の中を誰かにのぞかれるのは恥ずかしくてできないです。
 ――女優以外でやりたいことは
 料理学校に通いたいです。料理好きなんです。
 ――映画をたくさん見ているとか
 最近ほぼ毎日見に行っています。ロケ先でも、DVDを1日3本くらい見てました。何でもはまりやすいんです。
 ――一番好きな映画は?
 環境や体調によって違うので選びづらいですが、(久世光彦監督の)「自由な女神たち」っていう映画は、どんなときでも見られます。
 ――将来の夢は?
 祖母みたいな女性になれればいいなあって
 ――どんなおばあちゃんなの?
 典型的な「大阪のおばあちゃん」って感じなんですけど、太陽みたいなんです。

★会って、ひとこと★
 とつとつと、でも飾らない言葉で質問に答えていただきました。大切な人のために選んだことが、また他の出会いにつながり、今があるのでしょう。あまり表面には出さないからこそ、逆に演技への強い思いを感じました。いつか、目標とする亡きおばあちゃんのようになれるといいですね。

記事写真はMSN毎日より
自然体がいいですね。今後の活躍を心よりお祈りいたします。皆さん応援よろしくお願いいたします。

蒼井優さん公式HP
http://www.itoh-c.com/aoi/

Wikiより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%92%BC%E4%BA%95%E5%84%AA