★07年の「毎日スポーツ人賞」に浦和レッドダイヤモンズとサポータ


★07年の「毎日スポーツ人賞」に浦和レッドダイヤモンズとサポーターが選ばれる

07年の「毎日スポーツ人賞」の受賞者が1面社告の通り決まった。今年、最も高い評価を得たスポーツ人、団体に贈るグランプリは、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグで優勝し、日本のクラブチームとして初のアジア王者になった浦和レッドダイヤモンズとサポーターが選ばれた。

 国際賞は今季、米大リーグのレッドソックスに移籍して日本人投手最多の15勝を挙げた松坂大輔を選出。感動賞は世界陸上大阪大会の女子マラソンで銅メダルを獲得した土佐礼子。ファン賞は史上最年少の15歳8カ月で国内男子プロゴルフツアーを制した高校1年生ゴルファーの石川遼が獲得。文化賞は野球界の活性化を目指し活動する萩本欽一監督と茨城ゴールデンゴールズが受賞した。また、夏の全国高校野球選手権で強豪校を次々と破り初優勝した佐賀県佐賀北高野球部には特別賞が贈られた。

 <選考委員>
 内館牧子氏(脚本家)▽鳳蘭氏(女優)▽瀬古利彦氏(元マラソンランナー)▽石原俊爾氏(東京放送取締役)▽朝比奈豊毎日新聞社主筆

 ◆グランプリ・浦和レッドダイヤモンズとサポーター
 ◇ピッチとスタンドが一体に
 6万2123人の観客が埋め尽くした埼玉スタジアムで11月に行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝で、イランのセパハンを破り日本勢初のアジア・クラブ王者となった。スタンドを赤色に染め上げた熱烈サポーターは、歴史的勝利に「We Are REDS」を大合唱。総立ちで赤や白の大小無数の旗をはためかせた。
 昨年、Jリーグを初制覇。今季は惜しくも連覇を逃したものの首位争いをしながらACLにも挑む過密日程を克服してつかんだ栄誉だった。今季のJ17試合とナビスコ杯1試合、ACL6試合の計24試合のホームゲーム総入場者数はJリーグ史上初めて100万人を突破し、1試合平均でも最多の5万542人を数えた。選手らは「サポーターのおかげ」と援護射撃に感謝し、サポーターは「埼玉のレッズから日本の、アジアのレッズに成長した」と快挙を喜んだ。ピッチとスタンドが一体と化した歓喜の渦は、長い歴史を持つ野球応援とは違う新たなスポーツ熱狂の光景を強く印象づけた。

 ◆文化賞・萩本欽一監督と茨城ゴールデンゴールズ
 萩本監督は、抜群の人気と知名度を持つコメディアンとして野球ファンのすそ野を広げ、国民文化ともいえる野球をより身近なものとして活性化しようと精力的な活動を展開している。加えて選手らは茨城県稲敷市を中心に農作業やボランティアなどを行い、野球を核とした地域との一体的な活動に取り組んでいることが評価された。またチームも創部3年目で全日本クラブ野球選手権で初優勝するなど実力を発揮。クラブチームのありように一つの見本を示した。

 ◆国際賞・松坂大輔
 入札金と6年契約の総年俸合計、約115億円でレッドソックスに移籍した「1億ドル右腕」のルーキーイヤーは、日本人投手として過去最多の15勝を記録し、リーグ制覇に貢献。メジャー最高舞台のワールドシリーズでも日本人初勝利を挙げるなど「世界一」のメンバーとして活躍した。破格の移籍額から、12敗と防御率4・40は不満との声も聞かれたが、シーズンを通して先発ローテーション入りし、投球数制限を受けるなど松坂流調整ができない中での好成績と高く評価された。


 ◆感動賞・土佐礼子
 今夏、大阪で行われた世界陸上の女子マラソンで2時間30分55秒の3位に入り、日本勢唯一のメダルを獲得した。土佐は終盤の39キロ付近でヌデレバらに引き離され、一時は5位まで落ちたが、ここから真骨頂を発揮した。持ち前の粘り強い走りで追い上げ、3位に食い込む執念の激走で感動を呼んだ。土佐としては、01年のエドモントン大会の銀に続く2個目のメダルとなる快挙で北京五輪代表に内定。五輪で3大会連続金メダルを目指す女子マラソン日本代表3選手の一角を一番手で射止めた。

●土佐 礼子(とさ れいこ、本名・村井礼子、1976年6月11日-)は、日本を代表する陸上競技選手。専門は長距離(マラソン)。愛媛県松山市(旧北条市)出身。三井住友海上火災保険(旧・三井海上火災保険)所属。
女子10000m日本記録保持者の渋井陽子、松江レディースハーフマラソン連覇の大平美樹、2005年世界クロスカントリー選手権代表の鈴木悠里・2006年世界クロスカントリー選手権代表の橋本歩らが所属(引退した選手では坂下奈穂美、市河麻由美、大山美樹らも所属していた)。傷害長期保険部に勤務。
北条市立河野小学校→北条市立南中学校→愛媛県立松山商業高等学校松山大学人文学部英語英米文学科卒業。類まれな人格者として知られる。2004年、アテネオリンピック女子マラソンの代表に選出され、5位入賞を成し遂げた。(現姓は村井だが、陸連登録名は現在も旧姓の土佐礼子である。)
生年月日:1976年6月11日
出身地:愛媛県
身長:167センチ
体重:46キロ所属遍歴:松山商高(愛媛)
→松山大→三井住友海上

 ◆ファン賞・石川遼
 今年、多くの読者ファンをとらえたのは若きゴルファーのはにかんだ笑顔だった。石川は現在、東京・杉並学院高1年生。15歳8カ月でアマチュア参加した5月のプロゴルフツアー「マンシングウェアオープンKSBカップ」で通算276の12アンダーで初優勝した。77年の日本オープンセベ・バレステロス(スペイン)が記録した20歳7カ月の国内男子ツアー最年少記録を更新する快挙だった。初の高校生優勝は初々しい笑顔も加わって低迷を続けていた男子ゴルフ界に大きな活気を与えた。毎日JPより

◆県は六日、サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を日本勢として初制覇した浦和レッズに県民栄誉章を贈った。

 さいたま市の知事公館で行われた贈呈式には藤口光紀代表、ホルガー・オジェック監督、山田暢久主将、永井雄一郎選手ら七人が出席。上田清司知事は「レッズの活躍は県民に夢と感動を与えた。今やレッズは埼玉だけでなく、オール日本の宝となった」と選手の活躍をたたえ、監督や選手らに表彰状やメダルを渡した。
 贈呈式後、山田主将は「価値ある賞を頂いて光栄。クラブワールドカップ(W杯)にもいい状態で臨めると思う」と述べた。

 県民栄誉章はプロ野球日本シリーズを制した西武ライオンズが一九八六年に受章したほか、宇宙飛行士の若田光一氏やアニメ映画監督の宮崎駿氏らが受章。浦和レッズは十三件目。
 また、浦和レッズは同日午後、さいたま市相川宗一市長を訪れ、ACLの優勝報告を行った。藤口代表が「市民の熱いサポートで支えてもらった」と話すと、相川市長は「日本中がレッズに期待している。勝ち抜いてACミランと戦ってほしい」とクラブW杯での活躍に期待を寄せた。Web埼玉より

一言 北京オリンピック行きの切符を獲得した野球の全日本チームには「努力賞」をあげて欲しかった。

浦和レッドダイヤモンズのウエブサイト
http://www.urawa-reds.co.jp/