竹下景子さんが、製品安全広報大使2日で辞任

家電や燃焼機器などによる事故を防ぐため、製品を正しく安全に使うことを呼びかける初代の「製品安全広報大使」に19日に就任したばかりの女優、竹下景子さんが、大使辞退を経済産業省に申し出たことが21日、分かった。同省は申し出を受理した。後任は未定という。
 同省によると、竹下さんの所属事務所から同日朝、連絡があった。竹下さんは昭和61年から平成17年までの約20年間、ガス湯沸かし器事故を起こしたパロマ工業の製品コマーシャルに出演した経緯があり、同事故による被害者家族が福田康夫首相と面会したニュースを見た竹下さんが「当事者の心情をおもんぱかって考え直し、辞めたい」との意向を示したという。
 同省は「青天の霹靂(へきれき)。広報事業全体を複数社から競争入札で選定した。竹下さんのコマーシャル出演の事実は知らなかった」としている。