コドモのコドモ:12歳で出産シーンは大変だった 麻生久美子は衰え


コドモのコドモ:12歳で出産シーンは大変だった 麻生久美子は衰えにがく然

舞台あいさつに登場した(左から)奥田民生さん、甘利はるなさん、麻生久美子さん、谷村美月さん 小学5年、11歳の女の子の妊娠、出産という衝撃的な題材を描く映画「コドモのコドモ」(萩生田宏治監督)が27日、公開初日を迎えた。都内の映画館で舞台あいさつが行われ、主演の甘利はるなさん(12)、麻生久美子さん(30)、谷村美月さん(18)が登場した。主人公・春菜を演じた甘利さんは「出産シーンは大変だったけど、みんなと力を合わせて頑張りました」と笑顔で話していた。

 04年5月から05年7月まで「漫画アクション」(双葉社)で連載された、さそうあきらさんの同名漫画が原作。撮影は秋田県能代市の廃校などを舞台に行われたが、デリケートな題材だけに地元住民から反対運動を受けたり、地元議会で取り上げられたりもしたという。

 春菜の担任教師役を演じた麻生さんは、出演する子どもたちと脳力ゲームで対戦した思い出に触れ、「ほとんど負けて、『子どもの脳みそってすごい』と思いました。自分がどれだけ衰えたんだってがく然としましたね」と笑顔で振り返った。谷村さんは「子ども達が一生懸命がんばっている姿が描かれている作品。みなさんにもそのパワーが伝われば」と話していた。

 また、この日は、主題歌を手がけた奥田民生さん(43)も駆けつけ、主題歌「SUNのSON」について「画(え)を観て、最終的には『天気がよくて何より』ってことかなあって…。それが愛と平和につながるんじゃないかなあと…」と説明。甘利さんから「初めて聞いたときは、元気が出る曲だなって思いました」とハキハキと感想を述べられ、タジタジになりながらも「ありがとうございます!」と答えていた。

 映画には、上野樹里さん、宮崎美子さんらも出演。渋谷シネ・アミューズ新宿武蔵野館他、全国順次ロードショー。