浅田真央全が全日本選手権3年連続3回目の優勝


フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米国・ロサンゼルス)などの代表選考会を兼ねた全日本選手権は最終日の27日、長野ビッグハットで女子とアイスダンスのフリーが行われた。

 女子はショートプログラム(SP)2位の浅田真央(愛知・中京大中京高)がフリー2位となり、計182.45点で、逆転で3年連続3回目の優勝を飾った。3連覇達成は女子で8人目。フリー1位はSP5位だった村主章枝(avex)で、計178.59点で2位。SP3位の安藤美姫トヨタ自動車)が計174.09点で3位。SP首位の中野友加里プリンスホテル)は計172.60点で5位にとどまり、3年ぶりに表彰台を逃した。

 アイスダンスは、オリジナルダンス(OD)まで首位だったキャシー・リードクリス・リード組(川越ク)が計156.35点で2連覇した。 

 ○…村主がSP5位から2位に浮上し、3年ぶりに表彰台に立った。ジャンプの着氷姿勢がやや崩れる場面もあったが、ほぼノーミスでこなしてフリー1位。「ここ2、3年試行錯誤したことがつながって、光が見えてきた」と復調に手応えを感じている様子。本番前の6分間練習で安藤とぶつかり、ともに転倒するアクシデントにも動じず、現役最多5回優勝のベテランのたくましさを見せた。 

 ○…安藤は3回転ルッツでステップアウト、3回転ループで転倒するミスがあったが、3位に食い込んだ。「(演技は)最悪でしたけど、強い気持ちを持って、自分なりに滑れた」とホッとした様子だ。演技直前の6分間練習で村主とぶつかって転倒し、右足を痛めて「6分間練習の途中から筋肉が張っていた」という。4回転サルコウは回避したが、「今後はもっと練習してコンスタントに跳べるようにしたい」と誓った。

 ○…SP首位の中野はジャンプで回転不足やステップアウトなどミスが相次ぎ、フリー6位と崩れ、5位に終わった。「思うように体が動かなかった。一番残念なのは、自分らしい演技が出来なかったこと」と悔やんだが、初優勝を狙う重圧に押しつぶされた格好だった。 

 ○…アイスダンスは日本人の母を持つ米国出身のリード姉弟組が2連覇。フリーはステップで弟のクリスがバランスを崩すなどミスが出たが、2位以下に40点以上の大差をつけた。クリスは古傷の右ひざについて「少し痛みがある」といい、姉のキャシーは「クリスのひざのため練習不足だった」と明かした。世界選手権に向けてキャシーは「順位は気にしていないが、前回の16位よりいい成績を取りたい」と抱負を述べた。毎日JPより

フィギュアスケート全日本選手権最終日は27日、長野市ビッグハットで行われ、女子は世界女王の浅田真央(愛知・中京大中京高)が合計182・45点でショートプログラム(SP)2位から逆転し、3連覇を果たした。

 浅田真はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度着氷したが、ともに回転不足と判定され、フリーも2位。SP5位のベテラン村主章枝(avex)がフリーで1位となり、178・59点で2位に入った。安藤美姫トヨタ自動車)が174・09点で3位。

 鈴木明子(邦和スポーツランド)が4位で、SP首位の中野友加里プリンスホテル)はフリーでジャンプが乱れ、5位に終わった。

 アイスダンスはフリーを行い、キャシー・リードクリス・リード組(川越ク)が合計156・35点で2連覇した。


浅田真央

「いつも通り攻めの気持ちを忘れずにやった。自分のリズムで滑ることができた。すべてにおいて満足している。来年への課題は連続ジャンプとしっかり滑りきること。次は四大陸選手権と世界選手権に向けて頑張りたい」

村主章枝

「試行錯誤が続いたけれど、立て直して3年ぶりに世界選手権に行くことができてうれしい。課題だったジャンプがミスなくてよかった」

安藤美姫

「(競技直前の練習で負傷した)右足の筋肉が張っていたが、強い気持ちで滑った。30パーセント以下の力しか出せなかった」

鈴木明子

「フリーでは自分が持っている力をすべて出せた。ほっとしている。(今季は)波はあったけど、乗り越えられて少しは強くなったと思う」

中野友加里

「緊張して思うように体が動かなかった。ジャンプが決まればのっていけたと思うが、自分の気持ちが弱かった」サンスポより