河北新報社は17日、創刊112周年を迎えた。

河北新報社は17日、創刊112周年を迎えた。仙台市青葉区河北新報社別館ホールで同日午前、記念式典が行われ、創刊から掲げる「東北振興」「不羈(ふき)独立」という社是に込めた責任の重さを確かめながら、地域に根差した報道への誓いを新たにした。

 一力雅彦社長は「今後も東北の読める唯一の新聞として存在感を示す」と強調し、「創業以来の精神を思い起こしながら、東北発展の道しるべとなるよう、まい進したい」と述べた。

 河北新報は1897年(明治30年)1月17日、一力健治郎が創刊した。題号は、東北が明治維新後に「白河以北一山百文」と軽視されたことに反発し、東北復権の願いを込めて定められた。以来、同一の題号と社是、経営を貫いている。

 17日午後には青葉区の仙台国際ホテルで、第58回(2008年度)河北文化賞の贈呈式が行われた。