仙台市の梅原克彦市長が温水プールに市長公用車で複数回通い、泳ぐ

仙台市梅原克彦市長が2007年から08年にかけて、宮城野区にある市のスポーツ施設内の温水プールに市長公用車で複数回通い、泳いでいたことが17日、公用車の運行記録などから分かった。梅原市長は「市民利用施設の利用実態を把握するためで、市長の仕事の一環だ」と強調している。

 梅原市長が通っていたのは、宮城野区新田東4丁目に07年6月オープンした新田東総合運動場「元気フィールド仙台」。市民球場や温水プールを備えた体育館などがある。

 運行記録によると、梅原市長は一昨年8月から昨年8月にかけて少なくとも計7回、元気フィールド仙台に公用車で行っている。平日夜に「新田―立町」と移動したり、公務の合間とみられる日中に立ち寄ったりした記録が残っている。

 施設関係者などによると、梅原市長が体育館内にある温水プールで職員を伴わずに泳いでいる姿が、何度か見られている。利用券を購入して泳いでいたこともあったという。

 河北新報社の取材に対し、梅原市長は「日時などははっきり覚えていないが、公用車で行ったことは何度かあったし、電車で行ったこともあった」と説明。2―3カ月に1度のペースで通っていたという。

 さらに「運動をするためではない。市民利用施設の利用状況を把握したり、利用者の立場でプールに入って使い勝手をチェックしたりするために行ったのであって、市長の大切な仕事。まさに現場主義であり、公用車で行くことに何の問題もない」と話している。

 公用車をめぐっては08年7月、大阪府橋下徹知事が公用車でスポーツジムに行っていたことが明らかになり、批判を招いている。

 この点について梅原市長は「橋下知事は個人で入っている民間のジムに、リフレッシュのために行ったと聞いた。私は市民利用施設に、ユーザーの立場で視察するために行った。橋下知事のケースとは性格を異にする」と説明している。 河北より