宮城県大崎市古川の化女沼でヒシクイやマガンなど渡り鳥のねぐら入り観察会が開かれた。

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 貴重な湿地を保護するラムサール条約に登録された宮城県大崎市古川の化女沼で17日、ヒシクイやマガンなど渡り鳥のねぐら入り観察会が開かれた。

 化女沼は亜種ヒシクイの世界的な越冬地で、昨年10月にラムサール条約に登録された。観察会は住民でつくる「市生き活きまちづくり21委員会」が初めて企画し、地元に加え、仙台市や東京から計約70人が参加した。

 「雁の里親友の会」(大崎市三本木)の池内俊雄事務局長からヒシクイの生態についての説明を聞いた後、化女沼湖畔でヒシクイやマガンが水辺のねぐらに戻る様子を観察。参加者は白い息を吐きながら、上空を覆い尽くす鳥の群れを見つめた。

 地元の長岡小5年、瀬戸顕文君(11)は「自分の住んでいるところに、ヒシクイのような貴重な鳥が来るとは知らなかった」とすっかり夢中になった様子。父親の正さん(50)は「ねぐら入りを見たのは初めて。仲間と一緒に飛び立ち、また戻って来る姿に感動した」と話していた。 河北より