塩釜女子高の生徒でつくる地域活性化グループ「塩釜ぼんぼん」観光ツアーの案内役に挑戦

 塩釜女子高の生徒でつくる地域活性化グループ「塩釜ぼんぼん」は、3月に宮城県塩釜市塩釜神社門前町の本町を巡る観光ツアーの案内役に挑戦する。19日は事前学習会を開いて本町などを歩き、高校生の視点から塩釜の魅力を探った。

 ツアーはJR東日本が3月14日に主催する「駅長オススメの小さな旅」。観光客20人が神社と本町を訪れる。塩釜市から案内役の依頼があり参加を決めた。

 学習会には8人が参加。観光ボランティアガイドや商店街の商店主らとともに、地元の造り酒屋「浦霞醸造元佐浦」「阿部勘酒造店」を回り、酒造りの流れや歴史を聞いた。鮮魚店精肉店なども飛び込みで訪れ、店主の話に耳を傾けた。


 塩釜ぼんぼんは2年生を中心に約10人。リーダーで2年の石毛麻里さん(17)は「商店街の気付かなかった魅力を発見した。もっと自分たちの感覚ですてきなものを見つけて、観光客を案内したい」と意気込む。

 今後、塩釜の歴史の学習やリハーサルをしてツアー本番に備える。

 塩釜ぼんぼんは、自分たちで塩釜を活性化させようと昨年結成。塩釜特産のマグロを使ったハンバーガーなどを考案している。

 4月以降、メンバーだけで独自に商店街を案内するツアーを実施することも考えているという。

 高校生を案内した商店主の1人は「高校生の参加はわれわれにも刺激になる。観光客にいい思い出を残してもらえると思う」と期待を込めていた。