宮城県気仙沼市の県漁協ワカメの初入札まずまずのスタート。

 気仙沼・本吉地方の沿岸で養殖されたワカメの初入札が5日、宮城県気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで行われた。塩蔵(ボイル)の平均価格(10キロ)は6340円と前年(6828円)より約500円安かった。鳴門産の産地偽装問題の影響などで高騰した昨年の反動が心配されたが、まずまずのスタートだった。

 初入札には気仙沼から南三陸町までの各支所、出張所から塩蔵111トン(前年32トン)、乾燥2.26トン(同1.2トン)が出荷された。生育は今のところ順調で、塩蔵は昨年の約3.5倍、乾燥は約1.9倍の入荷となった。塩蔵は一時、1万8000円を超える高値を付けた。

 県漁連気仙沼総合支所の松本洋一支所長は「出荷数量も多く、昨年の反動を心配したが、思ったよりいい値段で一安心だ」と話していた。