宮城県塩釜市の日本料理店「翠松亭」は、松島湾の遊覧船の中で食べてもらおうと、弁当の「塩竈小筥(しおがまこばこ)」を作った

宮城県塩釜市の日本料理店「翠松亭」は、松島湾の遊覧船の中で食べてもらおうと、弁当の「塩竈小筥(しおがまこばこ)」を作った。駅弁や空港で人気を集める空弁のように、「海弁」として3月に販売を始める。
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 海弁にはマグロの照り焼きや、塩釜産の塩で味わうマグロの白子の天ぷら、カキのうま煮を詰めた。サメ軟骨の酢の物や豆腐かまぼこなど、水産加工都市らしい総菜も添えた。

 翠松亭の井上正博代表(47)は「地元の食材で彩り豊かになるよう工夫した。船の中で食べやすいよう小さめの器を選んだ」という。ピンク色の紙ふろしきで包むなど包装にも工夫を凝らした。

 弁当開発は、塩釜商工会議所が塩釜産の塩などの地場食材を生かして新商品を開発する企業をサポートする「塩釜みなとブランド構築事業」の支援を受けた。

 18日には商工会議所女性部の会員による試食会が開かれ「高級感があり、冷めてもおいしい」「包装も見た目もかわいい」と高い評価を得た。

 価格は1個1300円程度を予定。1日30個限定で、3個から予約販売する。連絡先は翠松亭022(362)1777。