歴史的建造物などを会場にした「うれし楽しひいな街道ひな巡り」と銘打ったひな人形展が企画され、仙台、塩釜、白石の３市の２８カ所で開かれている

歴史的建造物などを会場にした「うれし楽しひいな街道ひな巡り」と銘打ったひな人形展が企画され、仙台、塩釜、白石の３市の２８カ所で開かれている。伝統的な人形や幼稚園児の作った飾りなど計約１０００点を展示し、会場案内のマップも用意。主催する仙台市の市民グループは「多彩な人形を見ながら会場を巡る楽しさを味わってほしい」と話している。

　会場は、仙台市が「旧仙南堂薬店」（若林区河原町１丁目）や「道中庵ユースホステル」（太白区大野田北屋敷）など２１カ所。塩釜市は「亀井邸」（宮町５丁目）など５カ所、白石市は「白石人形の蔵」（城北町４丁目）など２カ所。
　旧仙南堂薬店は大正期の土蔵造りの建物で市景観重要建造物に指定されている。江戸時代中期の「享保雛（びな）」や園児手作りの折り紙のひな飾りなど約３００点を３月３日まで展示する。

　道中庵では大正期に滋賀県で作られた人形を９日まで飾る。各会場の開催日程や展示物を紹介するマップは３万部作製され、仙台市の各市民センターなどで配っている。

　企画した市民グループ「粋々まちなかプロジェクト」は２００５年から旧仙南堂薬店で、ひな人形展を毎年開いている。今年は各地を訪ねる街歩きも楽しんでもらおうと、各市の博物館や商店に協力を呼び掛け、広域的な開催が実現した。人形は市民から所蔵品を持ち寄ってもらった。

　斉藤衣代代表（６１）は「ひな人形と古い建造物を通じてにぎわいを創出し、人と人との交流を深めたい」と話している。

　入場料や会期は会場ごとに異なる。旧仙南堂薬店と道中庵ユースホステルは無料。連絡先は斉藤代表０８０（５５５８）４３５１。 河北より

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