元漫才師でタレント、亀山房代=かめやま・ふさよ=さんが、23日に心室細動のため亡くなった42歳、小学2年の一人娘を残しての早すぎる死

里見まさと(57)とのコンビで1998年の上方漫才大賞を受賞した元漫才師でタレント、亀山房代=かめやま・ふさよ=さんが、23日に心室細動のため亡くなったことが25日、明らかになった。まだ42歳の若さだった。所属の吉本興業によると、近親者のみの密葬がすでに執り行われ、後日「お別れ会」を開く。まさとは自身のブログで「元気な明るい亀ちゃんをいつまでも覚えていて」とコメントした。


まだ42歳、小学2年の一人娘を残しての早すぎる死だった。吉本によると、亀山さんは23日午前2時57分、心室細動のため神奈川県内の病院で死去。持病などはなく、突然のことだったという。遺族の強い希望で葬儀、告別式は密葬で執り行われた。
 元相方のまさとは同日夜、自身のブログで「亀山房代は天に召されました。この2週間は思い出から消します。元気な明るい亀ちゃんをいつまでも覚えていて頂きたいです。何も報告せずゴメンナサイ。最高に素敵な人でした」とコメント。亀山さんのブログ「カメぶっく」が最後に更新された今月9日以降に“異変”があったことを示唆した。
 亀山さんは大阪の短大在学中の1986年、吉本で事務のアルバイトをしていて当時の木村政雄制作部長に勧められ、NSC入学。卒業後、テレビなどでタレント活動をしていたが、89年に一念発起。漫才ブームで頂点を極めた「ザ・ぼんち」を解消したばかりのまさとに弟子入りし、新コンビ「里見まさと亀山房代」を結成した。
 まったくのド素人からスタートし、まさとからしゃべりのノウハウを教わりながら成長。下ネタやギャグを一切使わない本格漫才で結成10年目の98年、上方漫才大賞の大賞を受賞した。
 しかし01年、フォトジャーナリスト、今枝弘一氏(46)と結婚し、コンビを解散。翌年女児を出産した。その後は子育てをしながら教育や社会的イベントへの参加、講演、テレビ出演など幅広く活躍していた。
 10月11日に収録したNHK「ふるさと歴史ウオーク〜源平合戦ロマンの地をめぐる〜兵庫・須磨」が今月20日に放送されたばかり。同局によると、収録では一般参加者100人と神戸・須磨海岸須磨寺など源平合戦ゆかりの地を徒歩でめぐり、元気な様子だったという。同番組は25日にBSハイビジョンで再放送され、同局では追悼のテロップを流した。
 10月31日、東京・四谷で行われた「新宿食育フェスタ2009」で、子育て論を講演したのが最後の仕事となった。

★亀山 房代(かめやま・ふさよ)
 本名・今枝房代。1967(昭和42)年3月10日、三重県生まれ。相愛女子短大卒業。吉本総合芸能学院(NSC)5期生。「里見まさと亀山房代」で97年に上方お笑い大賞金賞、98年に上方漫才大賞の大賞を受賞。01年に天安門事件の際、最後まで天安門広場に残った著名フォトジャーナリスト、今枝弘一氏(46)と結婚。コンビを解散した。