浅田真央復活全日本4連覇、鈴木明子と共にバンクーバー五輪の切符を初ゲットする

バンクーバー冬季五輪代表の最終選考会を兼ねるフィギュアスケート全日本選手権第3日が27日、大阪なみはやドームで残り2枚の五輪切符を争う注目の女子フリーを実施。前日のショートプログラム(SP)でトップだった浅田真央(19)=中京大=が204.62点で優勝。自身初の五輪代表を優勝で決め、大会4連覇も達成した。

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浅田真央の話



「いい演技で締めくくることができて、すごくうれしい。集中できた。五輪が懸かっていて、失敗してはいけないという思いがあった。課題はあるが、4連覇できたので次は5連覇できるよう頑張りたい」



浅田は初日のSP終了時に「(フリーへ)気を抜かずに臨みたい」と話していたとおり、序盤のジャンプで小さなミスはあったものの、その後は最後までミス無く完璧に演じきった。観客からの割れんばかりの拍手に嬉しさからと安堵感からとも取れる笑顔を見せていた。



 SP3位で五輪初出場を狙った鈴木明子(24)=邦和スポーツランド=はジャンプをミスしてしまい転倒してしまう場面もあったが195.90点で2位に入った。演技終了後には満面の笑みを見せリンクを後にし、2位の得点が発表されると大粒の涙を流した。鈴木は2位に入ったことで代表入りが有力となった。



 初日のSPで首位浅田とわずか0.22ポイント差の68.90点を記録し、2位につけていた中野友加里(24)=プリンスホテル=は大きなミスも無くしっかりと演技をまとめ195.73点で3位だった。



 五輪代表に内定している安藤美姫(21)=トヨタ自動車=は終盤にミスをしてしまい185.44点と得点を伸ばすことができず4位に終わった。



 SPで6位と出遅れてしまった村主章枝(28)=AK=は序盤にジャンプを大きくミスしてしまい得点を伸ばすことが出きず161.29点で7位に沈み3度目の五輪出場はならなかった。



 バンクーバー冬季五輪代表は(1)今大会で3位以内(2)GPファイナル進出者(3)今大会終了時も世界ランキング上位3選手を選考大賞としている。男子では織田信成高橋大輔が代表入りが決定しており、小塚崇彦の代表入りが確実となっている。女子は安藤美姫が代表入りを決めており、今大会で優勝した浅田真央は代表決定的で(2)、(3)を満たしている鈴木明子の代表入りが有力となった。午後9時頃には男女各3人の選手が正式に発表される予定となっている。



バンクーバー五輪代表最終選考会を兼ねたフィギュアスケート全日本選手権が27日、大阪・なみはやドームで行われ、注目の女子代表には、女子フリーで4連覇を達成した浅田真央(19)(中京大)と、逆転で2位に入った鈴木明子(24)(邦和スポーツランド)が決まった。



 今月初めのグランプリ(GP)ファイナルで2位に入り、すでに内定を得ていた安藤美姫(22)(トヨタ自動車)と合わせ、これで女子3代表が出そろった。



 浅田と鈴木は五輪初出場、安藤は2大会連続2度目となる。



 男子は、全日本選手権を制した高橋大輔(23)(関大大学院)、同3位の小塚崇彦(20)(トヨタ自動車)と、GPファイナルで2位に入りすでに内定を得ている織田信成(22)(関大)の3人。



 高橋は2大会連続2度目、織田と小塚は初出場。

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一言 絶不調の浅田真央が帰ってきた。見事200点越えを果たしカルガリー五輪切符を獲得した。

2位には鈴木が入り共に初の五輪行きに決定した。

ただ惜しむ無くは中野ゆかりだ。又も僅差でオリンピックの切符を逃してしまった。全力は尽くしたと思うが執念が足りなかったのか。



ただ現在世界1位は何といってもキム・ヨナであることには間違いない。カルガリーでは浅田真央キム・ヨナの演技を上回る気迫をもって頑張って欲しい。


★浅田 真央(あさだ・まお)12歳で世界初と言われる3連続3回転ジャンプを成功。初出場した05年GPファイナルで3回転半を成功して15歳で優勝したが、トリノ五輪は年齢制限で出場できなかった。08年世界選手権で日本5人目の女王。今年3月の世界選手権4位でシニアで初めて表彰台を逃し、今季も不調が続いていた。中京大1年。1メートル63、50キロ。19歳。愛知県出身