ガンをわざと飛び立たせ、写真撮影するのはやめよう

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 国内有数の渡り鳥飛来地の伊豆沼・内沼(宮城県栗原、登米市)周辺で、ガンをわざと飛び立たせ、写真撮影するケースが見られるようになり、県伊豆沼・内沼環境保全財団は「ガンの生活に悪影響がある。やめてほしい」と訴えている。

 財団によると、昨年12月、ガンを観察していた人から目撃例が複数報告された。日中、田んぼにいるガンの群れに近づいて手をたたいたり、物を投げるふりをしたりして飛び立たせ、写真撮影をしていたという。

 財団は「仙台・宮城デスティネーションキャンペーンなどで、写真愛好家の伊豆沼・内沼への注目度も高まったようだ」としながらも「自然のままの姿を撮るのがルール。沼周辺が安全に羽休めできる場所ではなくなり、ガンが寄りつかなくなる恐れがある」と懸念している。
 例年、冬の伊豆沼・内沼には、ガンの観察や撮影目的で多くの人が訪れる。 河北より