第66回ゴールデン・グローブ賞、ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)が助演女優賞に続き、主演女優賞も獲得ティナ・フェイ(Tina Fey)は2年連続受賞

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第66回ゴールデン・グローブ賞授賞式が11日、米カリフォルニア(California)州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)で開催され、ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)が助演女優賞に続き、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(Revolutionary Road)』でドラマ部門の主演女優賞も獲得した。

 ウィンスレットは、アンジェリーナ・ジョリーAngelina Jolie)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、クリスティン・スコット・トーマス(Kristin Scott Thomas)ら強敵を抑えての受賞となった。(c)AFP

◆第66回ゴールデン・グローブ賞授賞式が11日、ビバリーヒルズにあるビバリーヒルトン・ホテルで行われ、ダニー・ボイル監督の『スラムドッグ$ミリオネア』がドラマ部門作品賞、監督賞など4部門を受賞。注目の助演男優賞は『ダークナイト』でジョーカーを演じ、昨年1月に急逝した故ヒース・レジャーに輝いた。

主演女優賞と助演女優賞をW受賞したのはケイト・ウィンスレット。『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(主演)、『愛を読むひと』(助演)の演技が評価された。主演男優賞は、昨年9月のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた『ザ・レスラー』(原題)のミッキー・ローク

コメディ・ミュージカル部門の作品賞はウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』。主演女優賞はマイク・リー監督の『ハッピー・ゴー・ラッキー』(原題)のサリー・ホーキンス、『In Bruges』(原題)のコリン・ファレル。日本でも大ヒット中の『WALL・E/ウォーリー』が長編アニメーション作品賞を受賞。それぞれ5部門で候補に挙がった『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ダウト −あるカトリック学校で−』、『フロスト×ニクソン』は惜しくも受賞を逃した。

助演男優賞の表彰でヒースの代わりに登壇したクリストファー・ノーラン監督は「『ダークナイト』の関係者一同は、悲しみと誇りの入り交じった気持ちでいます。ヒースが亡くなった後、映画界の未来には大きな穴が空きました」と栄誉に対する複雑な心境を語った。ハリウッド映画界最大のイベント、第81回アカデミー賞のノミネーション発表は奇しくもヒースの命日である1月22日に行われる。



今年度の受賞結果は以下の通り。

<映画>
【ドラマ部門】
・作品賞:『スラムドッグ$ミリオネア
・主演男優賞:ミッキー・ローク(『ザ・レスラー』<原題>)
・主演女優賞:ケイト・ウィンスレット(『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』)

【コメディ・ミュージカル部門】
・作品賞:『それでも恋するバルセロナ
・主演男優賞:コリン・ファレル(『In Bruges』<原題>)
・主演女優賞:サリー・ホーキンス(『ハッピー・ゴー・ラッキー』<原題>)

助演男優賞ヒース・レジャー(『ダークナイト』)
助演女優賞ケイト・ウィンスレット(『愛を読むひと』)

・監督賞:ダニー・ボイル(『スラムドッグ$ミリオネア』)
脚本賞:『スラムドッグ$ミリオネア』(サイモン・ビューフォイ)
・作曲賞:『スラムドッグ$ミリオネア』(A.R.ラーマン)
・主題歌賞:「The Wrestler」(『ザ・レスラー』<原題>)

・長編アニメーション映画賞:『WALL・E/ウォーリー
外国語映画賞:『Waltz with Bashir』(原題)

<テレビドラマ>
【ドラマ部門】
・作品賞:「マッド・メン」
・男優賞:ガブリエル・バーン(「In Treatment」)
・女優賞:アンナ・パキン(「True Blood」)

【ミュージカル・コメディ部門】
・作品賞:「30 Rock」
・男優賞:アレック・ボールドウィン(「30 Rock」)
・女優賞:ティナ・フェイ(「30 Rock」)

【ミニシリーズ・テレビ映画部門】
・作品賞:「John Adams
・男優賞:ポール・ジアマッティ(「John Adams」)
・女優賞:ローラ・リニー(「John Adams」)

助演男優賞トム・ウィルキンソン(「John Adams」)
助演女優賞ローラ・ダーン(「Recount」)シネマカフェネットより

◆第66回ゴールデン・グローブ賞全ノミネート

●第1部 映画部門


主演男優賞 - ドラマ
レオナルド・ディカプリオ - レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
フランク・ランジェラ - フロスト×ニクソン
ショーン・ペン - Milk
ブラッド・ピット - ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ミッキー・ローク - The Wrestler

主演男優賞 - ミュージカル・コメディ
ハビエル・バルデム - それでも恋するバルセロナ
コリン・ファレル - In Bruges
ジェームズ・フランコ - スモーキング・ハイ
ブレンダン・グリーソン - In Bruges
ダスティン・ホフマン - Last Chance Harvey

主演女優賞 - ドラマ
アン・ハサウェイ - レイチェルの結婚
アンジェリーナ・ジョリー - チェンジリング
メリル・ストリープ - ダウト -あるカトリック学校で-
クリスティン・スコット・トーマス - I've Loved You So Long (Il y a longtemps que je t'aime)
ケイト・ウィンスレット - レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

主演女優賞 - ミュージカル・コメディ
レベッカ・ホール - それでも恋するバルセロナ
サリー・ホーキンス - Happy-Go-Lucky
フランシス・マクドーマンド - バーン・アフター・リーディング
メリル・ストリープ - マンマ・ミーア!
エマ・トンプソン - Last Chance Harvey

アニメ賞
Bolt
カンフー・パンダ
WALL・E/ウォーリー

監督賞
ダニー・ボイル - スラムドッグ$ミリオネア
ティーブン・ダルドリー - 愛を読むひと
デヴィッド・フィンチャー - ベンジャミン・バトン 数奇な人生
ロン・ハワード - フロスト×ニクソン
サム・メンデス - レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

作品賞 - ドラマ
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
フロスト×ニクソン
愛を読むひと
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
スラムドッグ$ミリオネア

作品賞 - ミュージカル・コメディ
バーン・アフター・リーディング
Happy-Go-Lucky
In Bruges
マンマ・ミーア!
それでも恋するバルセロナ

外国語映画賞
The Baader Meinhof Complex (Der Baader Meinhof Komplex) • ドイツ
Everlasting Moments (Maria Larssons eviga ögonblick) • デンマーク/スウェーデン
Gomorrah (Gomorra) • イタリア
I've Loved You So Long (Il y a longtemps que je t'aime) • フランス
バシールとワルツを Waltz with Bashir (Vals im Bashir) • イスラエル

作曲賞
チェンジリング - クリント・イーストウッド
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 - アレクサンドル・デプラ
ディファイアンス - ジェームズ・ニュートン・ハワード
フロスト×ニクソン - ハンス・ジマー
スラムドッグ$ミリオネア - A.R.ラフマーン

オリジナル歌曲賞
"I Thought I Lost You" - Bolt
"Once in a Lifetime" - Cadillac Records
"Gran Torino" - Gran Torino
"Down to Earth" - WALL・E/ウォーリー
"The Wrestler" - The Wrestler

脚本賞
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 - エリック・ロス
ダウト -あるカトリック学校で- - ジョン・パトリック・シャンリィ
フロスト×ニクソン - ピーター・モーガン
愛を読むひと - デヴィッド・ヘア
スラムドッグ$ミリオネア - サイモン・ボーファイ

助演男優賞
トム・クルーズ - トロピック・サンダー/史上最低の作戦
ロバート・ダウニーJr - トロピック・サンダー/史上最低の作戦
レイフ・ファインズ - ある公爵夫人の生涯
フィリップ・シーモア・ホフマン - ダウト -あるカトリック学校で-
ヒース・レジャー - ダークナイト

助演女優賞
エイミー・アダムス - ダウト -あるカトリック学校で-
ペネロペ・クルス - Vicky Cristina Barcelona
ヴァイオラ・デイヴィス - ダウト -あるカトリック学校で-
マリサ・トメイ - The Wrestler
ケイト・ウィンスレット - 愛を読むひと

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ティナ・フェイ

 [シネマトゥデイ映画ニュース] 12日(現地時間11日)、第66回ゴールデン・グローブ賞がロサンゼルスで発表された。テレビドラマシリーズの最優秀作品賞に選ばれたのは、去年に引き続き、テレビドラマ「マッド・メン」(原題)。ティナ・フェイも2年連続最優秀女優賞(ミュージカル・コメディー部門)に輝いた。そのほか、テレビドラマ「30 ロック」(原題)が3部門受賞を果たし、ミニドラマシリーズ部門では、「ジョン・アダムス」(原題)が、ほぼ独占状態の受賞結果となった。


テレビ部門の受賞一覧は以下のとおり。

・最優秀ドラマシリーズ 「マッド・メン」(原題)
・最優秀女優賞(ドラマ部門) アンナ・パキン 「トゥルー・ブラッド」(原題)
・最優秀男優賞(ドラマ部門) ガブリエル・バーン 「イン・トリートメント」(原題)
・最優秀ミュージカル・コメディシリーズ 「30 ロック」(原題)
・最優秀女優賞(ミュージカル・コメディー部門) ティナ・フェイ 「30 ロック」(原題)
・最優秀男優賞(ミュージカル・コメディー部門) アレック・ボールドウィン 「30 ロック」(原題)
・最優秀ミニドラマシリーズ 「ジョン・アダムス」(原題)
最優秀女優賞ミニドラマシリーズ
ローラ・リニー 「ジョン・アダムス」(原題)
・最優秀男優賞ミニドラマシリーズ
ポール・ジアマッティ「ジョン・アダムス」(原題)
・最優秀助演女優賞ミニドラマシリーズ
ローラ・ダーン 「リカウント」(原題)
・最優秀助演男優賞ミニドラマシリーズ
トム・ウィルキンソン 「ジョン・アダムス」(原題)



●第2部テレビ部門

主演男優賞 - ドラマシリーズ
ガブリエル・バーン - In Treatment
マイケル・C・ホール - デクスター 警察官は殺人鬼
ジョン・ハム - Mad Men
ヒュー・ローリー - Dr.HOUSE
ジョナサン・リース=マイヤーズ - The Tudors

主演男優賞 - ミュージカル/コメディシリーズ
アレック・ボールドウィン - 30 Rock
スティーヴ・カレル - The Office
ケヴィン・コナリー - アントラージュ★オレたちのハリウッド
デイヴィッド・ドゥカヴニー - Californication
トニー・シャルーブ - 名探偵モンク

男優賞 - ミニシーズ/テレビ映画
レイフ・ファインズ - Bernard and Doris
ポール・ジアマッティ - John Adams
ケヴィン・スペイシー - Recount
キーファー・サザーランド - 24: Redemption
トム・ウィルキンソン - Recount

主演女優賞 - ドラマシリーズ
サリー・フィールド - ブラザーズ&シスターズ
リスカ・ハージティ - LAW & ORDER:犯罪心理捜査班
ジャニュアリー・ジョーンズ - Mad Men
アンナ・パキン - True Blood
キーラ・セジウィック - クローザー

主演女優賞 - ミュージカル/コメディシリーズ
クリスティナ・アップルゲイト - サマンサ Who?
アメリカ・フェレーラ - アグリー・ベティ
ティナ・フェイ - 30 Rock
デブラ・メッシング - The Starter Wife
メアリー=ルイーズ・パーカー - Weeds 〜ママの秘密

女優賞 - ミニシーズ/テレビ映画
ジュディ・デンチ - Cranford
キャサリン・キーナー - An American Crime
ローラ・リニー - John Adams
シャーリー・マクレーン - Coco Chanel
スーザン・サランドン - Bernard and Doris

作品賞 - ドラマ
デクスター 警察官は殺人鬼
Dr.HOUSE
In Treatment
Mad Men
True Blood

作品賞 - ミュージカル/コメディ
30 Rock
Californication
アントラージュ★オレたちのハリウッド
The Office
Weeds 〜ママの秘密

作品賞 - ミニシリーズ/TV映画
Bernard and Doris
Cranford
John Adams
A Raisin in the Sun
Recount

助演男優賞- シリーズ、ミニシリーズ/TV映画
ニール・パトリック・ハリス - How I Met Your Mother
デニス・リアリー - Recount
ジェレミー・ピヴェン - アントラージュ★オレたちのハリウッド
ブレア・アンダーウッド - In Treatment
トム・ウィルキンソン - John Adams

助演女優賞- シリーズ、ミニシリーズ/TV映画
アイリーン・アトキンス - Cranford
ローラ・ダーン - Recount
メリッサ・ジョージ - In Treatment
レイチェル・グリフィス - ブラザーズ&シスターズ
ダイアン・ウィースト - In Treatment

ティナ・フェイ(Tina Fey、1970年5月18日 - )は、アメリカ合衆国の女優、脚本家。ペンシルバニア州アッパー・ダービー町区出身。主にコメディ分野で活動している。

NBCの『サタデー・ナイト・ライブ』初の女性ヘッドライターとして有名であり、エミー賞5回を始め、数多くの賞を受賞している。現在、『サタデー・ナイト・ライブ』をモチーフにした同局の『30 Rock』で主演を努め、脚本や製作総指揮も担当している。



略歴
1997年より、『サタデー・ナイト・ライブ』に参加。1999年に女性初のヘッド・ライターとなり、2002年にエミー賞で脚本家チームの1人として脚本賞を受賞した。これは同番組にとっては13年ぶりの受賞であった。同年、NBCの75周年を祝した特別番組で脚本家の1人として参加している。

アメリカの女子高生のリアルな生態を描いた2004年公開の『ミーン・ガールズ』では自らで映画化権を獲得し脚本を執筆した。数学教師役で出演もしたこの作品は、旬のリンジー・ローハンを主演に迎えてBox Officeで1位を記録、入れ替わりの激しいサマーシーズンの映画興行で7週連続チャートインした[1]。

2006年、『サタデー・ナイト・ライブ』を降板し、秋からの新番組『30 Rock』に出演する。製作・脚本も担当しているこの作品では主役のリズ・レモン役で出演。人気コメディ番組のヘッド・ライターという役柄から分かるとおり、自分自身をモデルにしている。番組は批評家から絶賛され、第59回プライムタイム・エミー賞のコメディ・シリーズ作品賞を受賞し、フェイも製作者の1人として授与された。フェイはコメディ・シリーズの主演女優賞と脚本賞でも候補になっている。翌年の第60回プライムタイム・エミー賞では、2年連続で作品賞受賞、フェイ個人としても主演女優賞と脚本賞を受賞して3つのトロフィーを得た。他にゲストホストとして出演した『サタデー・ナイト・ライブ』から個人パフォーマンス賞の候補にもなっており、全部で4部門で候補になっていた。

『タイム』が毎年行っている「世界で最も影響力のある100人」の2007年版に選ばれている。People誌の「最も美しい100人」2008年版にも選ばれた。

2008年、同じく『サタデー・ナイト・ライブ』出身のエイミー・ポーラーと共演した『Baby Mama』で映画初主演を努め、全米1位を獲得した。また、かねてから似ていると言われていた2008年米大統領選挙の共和党副大統領候補サラ・ペイリン氏の物真似を『サタデー・ナイト・ライブ』で披露し、本人からお墨付きを貰うほどの評判だった[2]。

映画の最新作は『The Office』のリッキー・ジャーヴェイスが監督・脚本・主演を努める『This Side of the Truth』で2009年公開を予定している。

私生活では作曲家のジェフ・リッチモンドと結婚。一児をもうけている。


関連項目
サタデー・ナイト・ライブ
サラ・ペイリン
エイミー・ポーラー
セカンド・シティ

外部リンク
ティナ・フェイ(Tina Fey)