「ミスこけしコンテスト」廃止女性蔑視(べっし)ととらえる風潮の定着、財政難など

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最後のミスこけし

鳴子温泉など宮城県大崎市の観光宣伝を担う「ミスこけし」を選ぶミスコンテストが、新年度以降は実施されないことが13日までに決まった。昨年6月に実施したコンテストの応募者が低調だったことや、ミスコンテストを女性蔑視(べっし)ととらえる風潮の定着、財政難などが背景にある。

 コンテストは、旧鳴子町時代から始まり約30年続いてきた。任期は2年で、多いときには5人のミスが活動していた。
 中止の発端となったのは、15代目のミス2人を決定する2008年度のコンテストだった。応募者は2年前の108人から、33人に激減した。

 コンテストには、賞金やミスこけしの活動費などで約300万円の費用がかかっていて、昨年11月に行われたコンテスト実行委員会でも、「限られた予算を他のことに使った方がいい」「ミスコンテストに対する批判もあり、もうやめてもいいのでは」などの声が上がった。

 これを受けて大崎市も新年度予算にコンテスト関連費用を盛り込むことを見送る方針を固め、コンテストの中止が決まった。大崎市鳴子総合支所観光農政課は「社会情勢を踏まえた結果」と説明している。

一言 諸般の事情が好転して復活する事を希望します。