「市子育てふれあいプラザ(のびすく仙台)」は15日、開館5周年を迎える

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仙台市青葉区子育て支援拠点施設「市子育てふれあいプラザ(のびすく仙台)」は15日、開館5周年を迎える。この間、親子で遊べる場の提供、子育ての悩み相談など親をサポートする施設として定着してきた。2009年度には泉区太白区に姉妹施設もできるなど、のびすく仙台の活動は広がりを見せている。

 青葉区中央の市ガス局ショールーム3階にあるのびすく仙台は乳幼児の親子が対象。すべり台など遊具がそろう遊び場、飲食スペース、授乳室、託児室がある。幼稚園、保育所など子育て情報も提供。1日当たり親子約90組、年間で延べ約5万6000人が利用する。

 青葉区木佐貫恭子さん(36)は子育て中の友人と年3、4回使う。「遊具もそろい、もうすぐ3歳の長男はいつも楽しんでいる」と言う。月2回利用する泉区の宇和野義武さん(33)も「子どもが安心して遊べる場がなく重宝している」と話す。

 乳幼児期のしつけ、おむつが外れる時期などの相談も増え、2007年度は190件に上った。離婚や親の介護といった家庭内の問題を打ち明けるケースもあるという。

 のびすく仙台の伊藤仟佐子館長は「親の居場所づくりを第一に考え、運営している。5年たち、子育て世代にのびすくの存在が浸透してきた」と手応えを語る。

 運営はNPO法人せんだいファミリーサポート・ネットワークが担当。職員12人に加え、イベントの企画や情報誌の作製を担うボランティア、子育て支援グループ、大学生らが運営を支える。

 市は利用が好調なのびすく仙台と同様の施設として、泉区泉中央の市こども宇宙館跡に4月28日、のびすく泉中央を開館する。09年度内に、南部の拠点として太白区の地下鉄長町南駅近くにも設ける。

 市子供企画課は「気軽に立ち寄ることができ、子育て中の親に欠かせない施設になった。ノウハウを生かし、子育て支援を充実させたい」と強調している。 河北より