仙台市泉区泉中央のボウリング場「泉スカイボウル」が3月末で閉鎖

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2001年みやぎ国体の会場にもなった仙台市泉区泉中央のボウリング場「泉スカイボウル」が3月末で閉鎖する。レジャーの多様化や施設の老朽化などに伴って利用客が減少し、不況の影響が追い打ちを掛けた。ただ、泉中央地区の1等地とあって、関係者は11年春をめどにボウリング場が入った商業ビルとマンションに建て替える計画を練っている。

 泉スカイボウルは1993年8月、「テイサンボウル泉」としてオープン。みやぎ国体で少年の部の会場となったのをはじめ、各種大会が開かれ、県内のボウリング競技の拠点施設の一つだった。02年10月、オーナーの変更に伴い、「泉スカイボウル」に改称した。

 現在の会員数は約300人。最盛期のオープン当初には一日平均で、一レーン当たり45―50ゲームの利用率を誇っていたが、昨秋から一レーン当たり10―15ゲームまで急速に落ち込み、採算ラインを割り込んでいた。

 松宮宏支配人は「昔に比べて若者や家族連れらフリーの客が激減し、不景気でさらに客足が遠のいた。古い設備の更新も必要となり、今年に入って建て替えを決めた」と説明する。

 敷地面積は約6000平方メートルで、建て替え後の商業ビルには規模を縮小したボウリング場を造る計画。現在は36レーンだが、建て替え後は24―28レーンを想定している。

 泉スカイボウルはプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスなど在仙プロ3球団の選手に無料で施設を開放するなど、スポーツ振興にも力を入れてきた。東北楽天田中将大投手らもよく訪れ、楽しんでいたという。

 閉鎖に先立って3月21日には矢島純一プロらを招き、一般客とともにゲームを楽しむ感謝祭を開く。男子プロバスケットボールbjリーグの仙台89ERSで活躍した元選手マーマドゥ・ディオウフさんも参加する。前売り券は4500円。連絡先は泉スカイボウル022(218)0047。 河北より