宮城県産のホタテの試食会が20日朝、仙台市若林区の市中央卸売市場で開かれた

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 宮城県産のホタテの試食会が20日朝、仙台市若林区の市中央卸売市場で開かれた。北海道産や青森産に比べて知名度の低い県産ホタテの消費拡大を目指し、県内の漁業団体などで構成する県ホタテ流通振興協会(三浦元弥会長)が初めて企画した。

 同県女川町などで水揚げされたホタテ約600枚を刺し身、炊き込みご飯、バター焼きなどに調理され、市場関係者や仲買人らに振る舞われた。県産ホタテは北海道産などより貝柱の繊維が細かく、プリっとした歯応えがあるという。

 試食した仙台市宮城野区の魚店経営千葉利美さん(56)は「うまみがあり、フライなどにも適している。若い消費者にPRしたい」と話した。

 振興協会によると、1月の県産ホタテの水揚げ高は昨年同期を約2割上回っているが、一枚当たりの小売価格は100円前後にとどまっている。三浦会長は「燃油高も影響し、養殖の継続が危ぶまれている。消費拡大に取り組んで県産ホタテを支えたい」と話した。 河北より