「大寒」の20日、雪深い宮城県白石市福岡八宮地区を流れる垂清川で、ソバの実を冷水や寒風にさらしてうま味を引き出す「寒ざらしそば」の仕込み

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大寒」の20日、雪深い宮城県白石市福岡八宮地区を流れる垂清川で、ソバの実を冷水や寒風にさらしてうま味を引き出す「寒ざらしそば」の仕込み作業があった。

 市内の製めん会社「白石興産」の社員や、仙南地方のそば店経営者ら約10人が参加。白石スキー場から2キロほど入った沢を目指し、圧雪車に玄ソバを積んで林道に分け入った。

 沢は場所によっては2メートル近い積雪があり、参加者たちはスコップで雪や氷をかき分け、水温零度の清流に玄ソバの網袋を浸水させた。

 この日仕込んだ玄ソバは約630キロで、8宮農業生産組合が南蔵王の山すそで栽培。2月3日に引き揚げ、水を切ってから寒風にさらして乾燥させる。
 製粉すると400キロ、「二八そば」で5000食分に相当する量だという。白石市内をはじめ蔵王町などのそば店で3月上旬から提供する。

 寒ざらしは東北では山形や会津で盛んだが、県内でも食べられるようにと白石興産が2004年に始めた。提供可能なそば店などの連絡先は白石興産0224(25)3101。 河北より