いちごホールディングス(仙台市)傘下の宅配ピザ大手、ストロベリーコーンズ(東京)は、カナダのリッチモンド市に海外1号店をオープン

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 いちごホールディングス(仙台市)傘下の宅配ピザ大手、ストロベリーコーンズ(東京)は、カナダのリッチモンド市に海外1号店をオープンさせた。いちごHDによると、日本の宅配ピザ会社の海外進出は初めてという。同社は「米国などにも進出したい」と海外展開を積極的に進める考え。

 海外1号店は、カナダでメディア産業などを手掛けるフェアチャイルドグループの商業施設「アバディーンセンター」内に昨年12月に開店。フードコート内に約50平方メートルの店を構えた。

 店舗は、いちごHDとライセンス契約を結んだフェアチャイルドグループが営業。ライセンスにはブランド使用や店舗運営などが含まれる。ライセンスによる店舗運営の実績を積んだ上で両者は将来、カナダでフランチャイズ(FC)方式による店舗展開を目指す。

 フェアチャイルドグループのトーマス・ファン会長が、日本のおいしいピザの出店とカナダでのFC共同展開を希望。各社の商品を食べ比べた上で、ストロベリーコーンズを選んだという。

 新店のメニューは、北海道産の食材を使ったピザやパスタなど約30種類。今回の海外出店に合わせて開発された米粉使用のクリスピーピザもある。月間の売上目標額は10万ドル。客には「繊細な味」「健康的だ」と好評で、売れ行きも好調という。

 フェアチャイルドグループは今後、リッチモンド市のほか隣接のバンクー
バー市などでも出店する見通し。

 いちごHDの宮下雅光社長は「成長が期待できると判断した。景気悪化や円高で内向きになりがちな時だからこそ、元気よく海外に進出したい。ライセンス契約で米国など他国進出も目指す」と話す。ストロベリーコーンズは国内で、フランチャイズを含め約200店を展開している。 河北より