秋田県仙北市で10日夜、100年以上前から五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願って小正月行事の「紙風船上げ」

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秋田県仙北市西木町の上桧木内地区で10日夜、小正月行事の「紙風船上げ」が行われた。武者絵や美人画を描いた和紙で作った巨大な風船約100個が、真冬の夜空に一つ、また一つと舞い上がった。

 紙風船は、住民が約2カ月かけて作成。大きなものは12メートルに及ぶ。ガスバーナーの熱気で円筒形に膨らませ、石油を染み込ませた下部の布玉に点火すると、淡い光に包まれて浮き上がる。

 一斉打ち上げが計4回行われ、県内外から集まった1万人以上の見物客が、紙風船がふわりと浮かぶたびに大きな歓声を上げた。

 紙風船上げは、100年以上前から五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願って行われている。河北より