小正月の伝統行事「かまくら」が 暖冬で溶け出す

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全国各地で記録的な暖かさとなった14日、小正月の伝統行事「かまくら」の前夜祭が行われた秋田県横手市では、最高気温が4月上旬並みで平年より10・1度も高い11・5度まで上昇。雪解けが進み、市内各所に設けられた78基のかまくらの周囲では、アスファルトの路面がむき出しになったところも。

 9日以降まとまった降雪がなく、例年より50センチ高い3・5メートルのかまくらを造ったが、暖気で14日までに約20センチ低くなった。

 行事は16日までで、3日間で25万人の人出が見込まれている。小川孝行・市観光物産課長(58)は「表面に積もるだけの『化粧雪』でもいいので降ってほしい。しっかり造ったかまくらが壊れることはないので、幻想的な雪景色は楽しめます」と話していた。

 最高気温が15・7度まで上がった同県由利本荘市では、この時期としては珍しい大雨と、雪解け水の影響で、沢の水があふれた。2棟が床上浸水、2棟が床下浸水し、冠水した市道約100メートルが午前9時半から6時間半にわたって通行止めになった。

 同県北秋田市でも、大雨で道路の側溝があふれるなどし、3棟が床下浸水した。

( 読売新聞)