春の嵐が東北全域でJRのダイヤを混乱するなどした。

 東北地方は14日、低気圧の通過に伴って暴風が吹き荒れた。南から入り込んだ暖気の影響で気温も軒並み急上昇。仙台市で4月下旬並みの最高気温を記録した。強風のため、全域でJRのダイヤが混乱するなどした。

 仙台では、午前11時41分に31.4メートルの最大瞬間風速を記録。盛岡23.4メートル、青森21.9メートルなど、午前から午後にかけて強い風に見舞われた。

 最高気温は、仙台16.4度(平年5.6度)、福島14.4度(6.0度)、山形13.0度(3.5度)など。軒並み3月下旬から4月下旬並みの暖かさとなった。

 強風のため、宮城県内でJRが東北線の上下線114本など計390本の運転を見合わせ、252本に最大7時間14分の遅れが出た。
 空の便は、仙台空港の2便が欠航した。

 仙台市消防局によると、自転車や歩行中の転倒などけがの通報が6件あった。また、トタン屋根が電線に接触した影響で、宮城県加美町の686世帯が約1時間にわたって停電。白石市でも風による断線で、1262世帯が夕方に一時、停電した。

 太平洋側は晴れ間が広がった一方、青森や秋田の日本海側は季節外れの雨で荒れ模様の天候になった。由利本荘市では市道が6時間半にわたって冠水し、約40世帯が一時孤立。民家や農作業小屋など4棟で床上、床下浸水の被害が出た。 河北より