宮城県は強姦(ごうかん)や強制わいせつといった性犯罪全国ワースト5位

宮城県警は強姦(ごうかん)や強制わいせつといった性犯罪を抑えるため、犯人逮捕の強化に向けた総合対策に乗り出した。県内で昨年1年間に起きた性犯罪の発生率が、全国ワースト5位(暫定値)となったことを受けた措置。捜査員を増員し、各部署で別々に集約していた性犯罪関連情報を一元化するなどして効率的な捜査体制を築く。

 県警によると、昨年中に県内で起きた性犯罪は206件。人口から割り出した発生率は、大阪、東京、福岡、京都に次ぐ高さだった。県内の刑法犯の発生率は全国19位で、性犯罪の割合の高さが分かる。

 県警刑事部は「異常事態」と判断。1月に刑事部、生活安全部の担当者を集めた会議を開き、部署横断的な体制を組み、徹底して対策強化を図ることを決めた。

 既に、性犯罪発生時には捜査員を大量投入し、初動捜査と現場を中心にした張り込みなどを徹底。性犯罪関連情報は、加害者の逮捕を担う県警捜査一課に集約し、犯人の分析や犯罪傾向を探ることに重点を置いている。分析データは、捜査一課が各署や関係部署に提供し、情報を共有化している。

 対策の強化は早くも結果を出している。仙台市青葉区で1月6日早朝に起きた強制わいせつ傷害事件で、十数人の捜査員が連日、犯行時間帯を中心に現場周辺を捜査し、不審な車両を発見。補充捜査を継続して今月5日、岩沼市の無職男(22)を逮捕した。

 捜査幹部によると、これまでは、性犯罪に発展する可能性がある不審者の子どもや女性への声掛けや、下着窃盗の事案などは捜査一課以外の部署が担当していたこともあり、情報の一元化が図られていなかったという。

 県警捜査一課は「バラバラの情報が一本化され、効率的な対策が取れる。夏に向けて増える性犯罪を抑え込んでいきたい」と説明している。 河北より

一言 宮城県はいい人ばかりなので発生率は少ないと思っていたが、多いとはショック!