マイケル・ジャクソンさん(享年50)の追悼式が7日に行われ、金色の棺に収められたマイケルさんに約2万人が最後の別れを告げた

先月25日に急死した“ポップの帝王”マイケル・ジャクソンさん(享年50)の追悼式が7日(日本時間8日未明)、ロサンゼルスの屋内施設「ステープルズセンター」で行われた。生前の輝きにふさわしい、金色の棺に収められたマイケルさんに約2万人が最後の別れを告げた。豪華なショーのような式の中、マイケルさんの長女、パリスさん(11)の清らかな涙が参列者の心を動かした。
3時間近く続いた追悼式の終盤。マイケルさんの3人の遺児、パリスさん、長男のプリンスくん(12)、次男のプリンス2世くん(7)が遺族とともにステージに上がった。

 プライバシーを極端に気にするマイケルさんは、これまで子供たちからメディアをほぼシャットアウトしており、3人が公の場に登場するのは実質的に今回が初めて。

 マイケルさんの妹で、歌手のジャネット・ジャクソン(43)に肩を抱かれ登場したパリスさんは、「これだけは言いたいの」とマイクに向かって切り出した。「生まれてからずっと、パパは誰よりもすばらしい最高のパパでした」。目をぎゅっとつぶって涙をこらえようとするが、止められない。「パパ、大好きだったわ」と絞り出すように言うと泣き出した。そんな姪をジャネットがきつく抱きしめた。

 3人がステージに立ったのは遺族の決断。パリスさんの姿は、マイケルさんが子供たちに深い愛情を注いでいたことを物語り、分刻みで進行していく式の中で、最も参列者の涙を誘った演出のないドラマだった。

 近親者だけが出席し、ウエスヒルズのフォレスト・ローン霊園で行われた葬儀に続き、追悼式は午前10時に始まった。

 聖歌隊と歌手のライオネル・リッチー(60)がゴスペルを歌い、マライア・キャリー(39)が、ジャクソン5の大ヒット曲「アイル・ビー・ゼア」を熱唱。友人で歌手、スティービー・ワンダー(59)は「この瞬間がくるのは自分が生きているうちに見たくなかった」、元NBAのスーパースター、マジック・ジョンソン(49)は「マイケルは多くの黒人たちのためにドアを開いた」と悼んだ。最後はジャクソン家らが「ウィ・アー・ザ・ワールド」を合唱した。

 マイケルさんの遺体が収められた金色の棺は真っ赤な花が飾られ、ステージの真ん前に。愛娘パリスさんの愛あふれるお別れの言葉、仲間たちのさよならの歌声を天国で聞いていたに違いない。
サンスポより

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