遺体から脂肪取り出し化粧品に? 南米ペルー中部で、イタリアの共犯組織と共謀して大量殺人か

遺体から脂肪取り出し化粧品に? ペルーで大量殺人か


南米ペルーで、人を大量に殺し、遺体から脂肪を取り出して欧州に売っていたという犯罪グループが逮捕され、国民を恐怖に陥れている。AP通信や地元の報道によると、脂肪は欧州で化粧品などの製造に使われていたとされる。

 事件が起きたのは、首都リマから北東に約250キロのワヌコ県。警察当局は19日、4人を殺人容疑で逮捕したと発表。容疑者は旅人などを誘拐して殺害し、胴体から脂肪を取っていたと自供しているという。メンバーの自宅からは約17リットルの人間の脂肪が発見された。被害者は60人にのぼるとみられている。

 イタリア人の仲介人などを通じて、脂肪1リットルあたり1万5千ドル(133万円)で欧州の化粧品製造会社に売りさばいていたという。警察当局は他にも共犯者が12人はいるとみて行方を追っている。また「国際的なつながりがあるのかまだ証拠はないが、国際刑事警察機構と協力して捜査する」としている。

 アンデス地方では、先住民の首を切り、脂肪をとって都市住民や外国人に売って財をなす「ピシュタコ」と呼ばれる悪魔の伝説がある。

                                                                                                                                                      • -

南米ペルー中部で、イタリアの共犯組織と共謀して、これまでに60人あまりを殺害し、その脂肪や人体組織をヨーロッパの化粧品研究所などへ密売していた容疑で4人が逮捕された。ペルー検察当局が19日、明らかにした。捜査当局は、ほかにも同事件への関与でイタリア人2人を含む7人の行方を追っているという。

 犯人グループは、アンデス地方の路上で農民や先住民を狙い、仕事をあっせんするとだまして殺害していた。
 
 人間の脂肪を売りさばく「国際密売組織」の存在を、警察が把握したのは2か月ほど前で、中部ウアヌコ(Huanuco)で11月初め、首都リマ(Lima)に搬送されるコンテナの中に人間の脂肪が入っていたのを発見したことから、容疑者の逮捕につながった。

 密売組織は、アンデス地方で行方不明になっている60人についても関与している可能性があるという。

 ペルーのメディア報道によると、脂肪は欧州各地で1ガロン(約3.8リットル)当たり1万5000ドル(約130万円)で売買されるという。

 事件は、夜道を1人で歩く旅人を襲って血や脂肪を吸い取り、人体組織から高級せっけん、潤滑剤、薬用軟こう、美容クリームを作るというアンデス地方に伝わる白い魔物「ピシュタコ(Pishtaco)」を思い起こさせるものとなった