女は結婚して変わるのではなく、子供を生んで変わるのである。

◆“彼女”から“妻”へ
結婚した女の幸福な変貌

新婚気分も冷めたころ、愛しの妻の風呂上りはこんな感じに…。うーん、色気ゼロ。でも、ドキドキしてばっかりじゃ疲れますからね
25歳を超えたあたりから、なんだか周りの男友達が結婚ラッシュ。

でも「結婚どうよ?」なんて冷やかすと、出るわ出るわ愚痴の数々(苦笑)。「口うるさくなった」「すぐ怒る」「休日に化粧をしない」「お金の使い方に厳しくなった」「風呂あがりにだらしない格好でウロウロする」など、総合すると「結婚して(1年くらいで)彼女が変わった」ということになるようです。それって、どのカップルにも起こりうること?

「どのカップルにも普通に起こることで、そういっている男性も、だらしなくなったり、遠慮がなくなったりと、恋人時代と比べて変わっているはずです。男も女も、付き合いが長くなると変わるのです」

と教えてくれたのは、『妻の相談に乗ってはいけない』などの著書を持ち、男女の心理に詳しい心理コーディネーター・織田隼人さん。では、なぜ変わってしまうの?

カップル時代に存在する“恋心”というものは、極端にいえばストレスの一種。恋心を維持するには、非常に緊張した状態が必要なのです。でも人間は、同じ状況が長く続くとストレスを感じなくなるようにできています。結婚生活は、長い間同じ人間と一緒にいる行為。その状況にあって緊張した状態が続くとすれば、逆に異常です」

問題のない普通の結婚生活なら、男も女も多少は変わって当たり前なんですね。恋人時代のような恋心を維持or取り戻すことはできないの?

「不可能ではありません。意図的に緊張状態を作ればいいのです。例えば、お洒落をしてフランス料理を食べに行ったり、ホテルのラウンジでお茶をしたり。ふたりにとって非日常な場所に行って、お互いに緊張すること。なんでもない日に花をプレゼントしたりするのもいいでしょう。でも、ある程度の変化なら幸福の象徴だと思いますよ。“恋も仕事も”なんていいますが、どちらも緊張した状態だと人は疲れてしまいます。でも、結婚生活にストレスがなければ、仕事に打ち込むことができるのです」

なるほど、結婚して変わるのも悪い面ばかりじゃないんですね。そういえば、愚痴をいった男友達もそんなに深刻に悩んでいる様子じゃなかったかも。

あれ? ということは私、男友達にノロけられてただけってこと!? 悔しい〜!!

◆子どもができたら夫は敵!?
“母”になった妻の激変とは

小谷先生によれば、子どもができると夫は「家族のために働かなきゃ!」モードに。妻はそれを「育児に協力してくれない」と不満に思うのだそう。仕事から疲れて帰ると、妻からは非難の目が…。夫婦ってなかなかうまくいかないもんですね
結婚した男友達からよく聞くのが「結婚して彼女が変わった」という話。でも、それより深刻そうなのが「子どもができて妻が冷たくなった」という話です。

本来、幸せなはずの妊娠&出産を機に夫婦の仲が冷めてしまうだなんて、本当だとしたら一大事! 一体どうしてなの? 一男一女の母で育児工学者(博士)の小谷博子さんに聞きました!

「出産を機に女性のホルモンは母親仕様に変化して、弱いもの=子どもを守ろうという母性本能が働きます。そんなとき、夫が家事や育児に協力的でないなら、妻にとってはただの負担。外から雑菌を持ってくるかもしれない“敵”になってしまうのです。また、出産したのだから…と夫はセックスに対して積極的になりますが、出産や育児で疲れている妻にとっては夫の発情は迷惑なもの。そういうことが重なって、男性が“冷たい”と感じるのでしょう」

なんと! 母性本能が原因なんですね。でも妻に性欲もないとしたら、夫婦はどうやって絆を確認すればいいんでしょう?

「お互い、意識して母親・父親になることです。夫も出産に立ち会えば、妻がどれだけ苦労して子どもを産むのかがわかり、育児にも協力的になれるはず。もっといえば、夫婦の関係を良好に保つには、妊娠した時点から夫が妻に協力することが大事なんです。よく、妻の妊娠中や育児中に浮気をする男性がいますが、これは論外! 2〜3年で育児が一段落すれば、妻の状態もまた変わってきます。それまでに信用を失うと、離婚はまぬかれても良い関係を取り戻すのは難しいですよ」

長い夫婦生活で良好な関係を保つには、産後2〜3年の夫婦の協力が一番大切なんですね。小谷先生によると、収入のある女性の中には父親になりきれない夫に見切りをつけて、離婚を選択する人も多いそう。うーん、これは思った以上に深刻な問題です。

独身の皆さんにはまだまだ現実味のない話かとは思いますが、そう遠くない将来のためにもぜひ覚えておいてくださいね。
R25.jpより