39歳のクルム伊達公子が四大大会勝利を挙げた「勝っちゃいました」

39歳と約8カ月の超ベテランが、ローランギャロスで脚光を浴びた。25日に女子シングルス1回戦で第9シードディナラ・サフィナロシア)を破り、14年ぶりに四大大会勝利を挙げたクルム伊達公子エステティックTBC)は海外メディアからも取材が相次ぎ、称賛された。




 ロイター通信は、同日に男子のラファエル・ナダルスペイン)女子のジュスティーヌ・エナンベルギー)と優勝経験者2人が1回戦を突破したが「クルム伊達おとぎ話のような勝利で2人の元王者を上回った」と報道フランスの地元メディアも「第1セットで0−5とリードされながら全くあきらめていなかった」とたたえた。



 試合後の記者会見で「引退した1996年からは何をしていたのか」との質問も。会見終了後にも、テレビ局など数社の個別取材を受けた。



 女子テニス協会によると、今大会のシングルス出場選手の中で、クルム伊達が全仏に初出場した89年大会開始時に生まれていなかった選手は26人に上る。敗れた24歳のサフィナも「彼女のプレーを見たことがなかった」となじみは薄かった。



 女子の人気選手、マリア・シャラポワ(ロシア)は「一度やめて39歳で復帰することを想像したことは」と問われたが「その年齢でプレーしていることは絶対ないわ」と素っ気なく答えた。


テニス全仏オープンで、4大大会では14年ぶりとなる勝ち星をあげたクルム伊達公子選手(39=世界ランク72位)が、ブログでその勝利を報告している。



1回戦の相手だったロシアのディナラ・サフィナ選手(24)は世界ランク9位の強敵だった。2時間34分の長い試合を逆転勝ちで制したクルム伊達選手は、08年の復帰後はじめての4大大会勝利でもあった。



試合後は冷静さを失っている胸の内を話していたが、ブログでは「勝っちゃいました!」とだけ書き、試合後には治療とインタビューがあり、それからDr.チェックを受けて、ホテルに戻ってきたとを報告した。



「書きたいことはいろいろありますが今夜はこれからアイスバスで足を冷やしてから寝ます」

翌日の練習は控え、治療に専念したい考え。次の試合までに体が「どれくらい回復できるかわかりませんがまたやれることをやるのみです」と前向きでいる。