楽天ブラウン監督 急転直下の解任劇「フロントは任命責任を取れ!」野村監督でよかったのに最下位は見えていた

楽天は29日、今季最終戦となった西武最終戦Kスタ宮城)の試合前、マーティー・ブラウン監督(47)に今季限りでの解任を通告した。昨季は野村克也前監督(75)=楽天名誉監督、サンケイスポーツ専属評論家=の下、球団初の2位に躍進したチームは一転、2006年以来の最下位。球団は成績不振から任期途中での解任を決めた。後任については内部昇格を軸に、外部招へいも含めて人選を進めるが、ノムさんため息をつく解任劇となった。

目には、うっすらと涙がにじんでいた。今季最終戦となった西武戦終了後、報道陣の前に姿をみせたブラウン監督は解任に至った経緯を切り出した。「残念だし、来年もやりたかった。でもチームの結果に責任をとらないといけない」



 急転直下の解任劇だった。この日の試合前、ブラウン監督とジェフ・リブジーヘッドコーチ(44)は米田球団代表から今季限りでの解任を通告された。ブラウン監督は2年契約の1年目。球団は当初、来季も指揮を任せる方針だったが、成績不振がそうはさせなかった。首位ソフトバンクから5位オリックスまでし烈な上位争いを展開する中、早々と9月19日に最下位が決定した。



 「契約を1年で終了することで機関決定した。昨年の2位から一転して最下位。勝負の世界だし結果がすべて。チームの立て直しが一番の理由」と米田球団代表。ブラウン監督は「来年もやりたいことがあったし、新しいチームを作ろうというときに辞めるのは残念」と無念さをにじませた。



 後任人事について、米田球団代表は「全く決まっていないし、メドも立っていない。(来月からの)秋季キャンプフェニックスリーグもある。選手が戸惑わないようにしたい」と話したが、水面下では新首脳陣の選定に入っている。



 投手の育成とやりくりに定評がある佐藤義則投手コーチ(56)、今季のイースタン・リーグで優勝争いに加わった仁村徹2軍監督(48)らの内部昇格のほか、元西武監督の東尾修氏(60)ら外部からの招へいの可能性もある。球団では急ピッチで人選を進める。


監督は野村でよかったのにわざわざ最下位が見え見えのブラウンに変えた任命責任をフロントが取るべきである。