桃の節句に合わせ、全国のこけし工人から寄せられた雛(ひな)人形を展示、即売する「雛の宴展」が31日、宮城県白石市福岡八宮の弥治郎こけし村で始まった。

桃の節句に合わせ、全国のこけし工人から寄せられた雛(ひな)人形を展示、即売する「雛の宴展」が31日、宮城県白石市福岡八宮の弥治郎こけし村で始まった。

 会場には地元の弥治郎系をはじめ、福島の土湯系や青森の津軽系など各地の工人が、ろくろを回して作ったお内裏さまとおひなさま約200組が出品されている。

 木地本来の風合いを残した素朴な作品から、春らしくカラフルに絵付けが施された創作こけしまでさまざま。中にはえとの丑(うし)にちなんだユーモラスなウシのこけしびなも。

 開館翌年の1995年から続く恒例行事で、開幕を心待ちにしているこけしファンが多い。「たまに遊びに来る孫の喜ぶ顔が見たい」と、お気に入りの表情のおひなさまをじっくり探すお年寄りの姿も目立つ。

 展示は桃の節句の3月3日まで。こけし村では23人の工人に出品を依頼しており、期間中にも続々と作品が届く。午前9時―午後4時。入場無料。
 連絡先は弥治郎こけし村0224(26)3993。 河北より